2020/06/06
★6月8日(月)より、無症状者の新型コロナウイルスの精密(定量)抗体検査(IgG & IgM)を開始いたしました。
★抗体検査とは、感染既往(いつの間にか感染を含む感染により生じた抗体の状態)をみる検査です。(現在症状がある方の感染診断の為のPCR検査ではありません)
①少し前に風邪様症状で体調を崩したがコロナであったのではと心配な方、
②今まで体調は良いがいつの間にかコロナに感染してたのではないかと心配な方、
③自分自身の今までの感染症対策の確認をしたい方、
の安心の為におすすめです。
★簡易(定性)抗体検査ではノイズによるその精度(特にIgMの偽陽性)が課題とされており、疫学調査には向かないのではとまで言われておりますが、その精度を高めたものが精密(定量)抗体検査となります。(*1)
★そして、単に陰性・陽性判定(定性判定)をするのでは無く抗体価を測定(定量判定)することにより、クラスター予備軍の予測を含めた感染経過の把握がより正確であり、従来の簡易(定性)抗体検査では判断出来なかったコロナに対する抵抗力の強さを大まかに予測することが可能となるかもしれません。(中和活性については現在研究中)
★また精密(定量)抗体検査は今までの感染症対策を振り返ってみる目安となり、個人へのWithコロナの心強い健康指標として期待を持って行けそうです。
★一方、一般企業にとって一番大切なことはマスク、手指消毒、換気、ソーシャルディスタンスであり、精密抗体検査での抗体価は、免疫バスポートとしての役割を完全に担うことはまだ出来てませんが、コロナ感染症での感染経過は把握されつつあります。
この為、一般企業の社員全員への定期的な検査には、以下のメリットが今はあるように思われ、産業医としてもそのようにアドバイスさせて頂いております。
①無症候性感染者の拾い上げによるクラスター発生の予防。
②感染リスクの高い部署の抽出による感染症対策の強化。
③社員個人の安心への福利厚生。
但し、検査は簡易定性検査ではなく、精密定量検査で行うことが重要です。(*2)
【検査】新型コロナ精密(定量)抗体検査
【項目】CoV2total(IgG & IgM)
(場合により、分量IgM を追加)
【目的】新型コロナに対する抗体価を測定する。
【対象】高校生以上
【条件】直近2週間以上の無症状
【手順】当日に少量の採血を行い、 5日後に結果説明。
【料金】7300円(税込、検査・結果含)
【備考】CoV2total検査は、感染によって生じた感染初期(IgM)と感染中晩期(IgG)の抗体価を合わせてみる感染既往の検査となります。
よってもし抗体価が陽性の場合、感染時期の予測の為にはIgMの分量測定が大切となりますので、希望に応じてIgM分量検査(税込5500円)を追加頂けます。(追加採血なし、同一検体)
また結果によっては保険診療が必要な場合がありますので、結果説明時には保険証もお持ち下さい。
どうぞ宜しくお願いします。